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第31話 染まっていく想い

Penulis: けもこ
last update Tanggal publikasi: 2026-08-15 18:00:15

ローティシアが次に目を覚ました時には、セオドアはすでに朝の鍛錬に出た後だった。

朝食を終えて、子猫をコンラートに引き渡すために、エサ入れや水入れ、使い慣れた毛布などをまとめていると、部屋にドーバンがやって来た。

「奥さま、旦那さまからの言伝ことづてでございます。今夜、軍の幹部の方々と晩餐を共にされるとのこと。奥さまに同席いただきますのでご用意いただきますようにと」

この城に来て、初めての社交だ。少し緊張する。軍の幹部ならば、少なくともその一人は、昨日出会ったコンラートの父のエンリオのことだろう。

「はい、承知いたしました」

その返事にドーバンが妙な顔をする。

彼は時々私のことを変な顔で見る。何かおかしいところがあれば言ってくれれば良いのに。

昼過ぎにコンラートが子猫を引き取りに来た。

「今日は、父さんが夜にこっちに来るから、このまま夜まで城にいていいよって言われてるんだ。だから、お部屋でネーベと遊んでていい?」

昨日、厳しく叱られたばかりなのに、コン

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    バン、と大きな音を立てて扉が開かれた。「ロッティ! 父さんがネーベを家に連れて帰って良いって言ってくれたんだ!だから‥‥」コンラートがいつものように、遠慮なく部屋の扉を開けて入ってきた。そして、ソファに座るセオドアの姿を見て固まる。コンラートの後ろからメイアと体の大きな赤毛の男が慌てて走ってくる。「待ちなさいコンラート!勝手に部屋に入ってはいけない」追いかけて来た甲冑をつけたままの男性が、部屋の入り口で礼をしてコンラートの腕を引いた。「閣下、申し訳ございません。コンラートがご無礼をいたしました」セオドアは、ローティシアの手を離し、立ち上がって冷たい声でその男を見据えた。「エンリオ、主君の居室になんの前触れもせずに勝手に入るなど、子どもといえどあまりに礼を失しているだろう。どういうことだ」ローティシアは、驚いてセオドアを見つめた。彼のこんな冷たい声を聞いたことが無かったからだ。コンラートは青い顔をして立ちすくんでいる。ここで助け船を出したらセオドアの機嫌を大きく損ねるかもしれない。でも‥‥「テオ様、申し訳ありません。私が悪いのです。この子猫はコンラートが見つけて、一緒に助け出したのです。世話をするために、好きにこの部屋に出入りしてよいと私が伝えました。叱られるべきは私です」立ち上がって、セオドアとコンラートの間に立つようにして声をかけた。セオドアは、ゆっくりとローティシアの方を振り向く。「ロッティ。あなたが誰にでも優しいのは構わないが、守らねばならない秩序というものがある。コンラートが、あなたとの関係を混乱させたままこの城で生活すると、いずれ困るのは彼だ。主君を愛称で呼ばせたり、自由に居室に出入りさせたりするのは、彼のためにならない」その通りだ。ローティシアは告げられた言葉を噛みしめる。寂しさにかこつけて小さな子どもを混乱させてしまったのは自分だ。「はい、肝に銘じておきます」うつむいて手を握りしめる。その様子に慌てたように赤毛のエンリオと呼ばれた男が子どもの頭を押さえる。「閣下、大変ご無礼をいた

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